猫の高齢化にともない増える「がん」は恐い病気?|獣医師が解説します(ねこのきもち WEB MAGAZINE)

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猫の高齢化にともない増える「がん」は恐い病気?|獣医師が解説します(ねこのきもち WEB MAGAZINE)
[MARKOVE]猫がかかりやすい病気のことは、飼い主さんならよく知っておきたいもの。この記事ではそんな病気の解説のほか、実際に体験した飼い主さんの疑問について、獣医師の重本先生が回答します。今回は、猫にもさまざまな種[/MARKOVE]
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猫の高齢化にともない増える がん は恐い病気獣医師が解説します

「がん」という病気に立ち向かうには、色々な不安がつきものです。当院では飼い主様の不安を一つでも多く取り除くため、しっかりとした説明を心がけています。どんながんの疑いがあり、それを診断するためにはどの検査が必要で、何がわかるのか。さらに、必要な治療法や、全般にかかる費用、そして長期的な目でみたときの治療計画など、すべてをきちんと説明し、納得していただかなければ、がんという病気に真正面から立ち向かうことはできません。獣医師だけでなく、飼い主様の積極的な治療への参加と、自宅での愛情あるケアがなければ治療は成立しません。

現在、ヒトの死因の1位が がん ということを知っておられる方は多いと思いますが、ペットではどうか知っていますか?

光温熱療法はがん細胞の生存温度の上限(42℃程度)と正常細胞の上限(45℃)の差を利用し、熱に弱いがん細胞のみを死滅させる治療法で、基本的に麻酔は不要で治療中は程よい温熱感で苦痛を伴わない動物に優しい治療法で他の治療法との併用も可能です。

猫がかかりやすい病気のことは、飼い主さんならよく知っておきたいもの。今回は猫の体にしこり(腫瘍)ができたときに、どんな病気の可能性があるのか、再発することや体質と関係はあるのかを獣医師の重本先生が解説してくれます。

造血器(血液を造る臓器)に見られる腫瘍の大半がリンパ腫です。皮膚やリンパ節、腸や腎臓など、あらゆる部位にできるのが特徴で、Mちゃんは首のリンパ節にできたのでしょう。がんは基本的に高齢になるにつれ発症のリスクは上がっていき、リンパ腫は8~10才頃から増える傾向にあります。

ここでは、具体的にがんとはどんな病気で、「早期発見のためにどうすれば良いのか」「どんな治療法があるのか」など、代表的な例をあげながら重要なポイントをあげました。

がん細胞の生存温度の上限(42度前後)と正常細胞の生存上限(45度)の差を利用してがん細胞のみを壊死させる治療法です。

世界保健機構(WHO)は、人の疼痛管理(痛みの治療)のアプローチ法として、「三段階除痛ラダー」というものを提案しています。痛みの程度に応じて、三段階の治療ステップが示されています。どうぶつのがんの疼痛管理においても、このようなアプローチに基づいて治療が行われるようになってきています。

治療は、がんの種類によって違いますが、腫瘍を切除する「外科手術」、腫瘍を小さくして延命効果を高める「放射線療法」、抗がん剤などを使う「化学療法」の3つがあります。また、近年では副作用の少ない化学療法で、がん細胞にのみ作用する「分子標的薬」も使われるように。こちらは猫の場合、肥満細胞腫の治療に効果が期待されています。

『ねこのきもち』は、飼い主さんの“愛猫ともっと仲良くなりたい”にこたえる猫のこと総合雑誌です。

猫がかかりやすい病気のひとつ「がん」について、獣医師の重本先生が解説。また、愛猫がその病気にかかった経験のある飼い主さんの疑問に回答します。

再発が多いのも心配。猫の「猫カゼ」はどんな病気?|獣医師が解説します猫がかかりやすい病気のひとつ「猫カゼ」について、獣医師の重本先生が解説。また、愛猫がその病気にかかった経験のある飼い主さんの疑問にも回答します。

とくに猫に多く見られるのは、血液のがんである「リンパ腫」、おもにメスの乳腺にできる「乳がん」、皮膚型と内臓型がある「肥満細胞腫」、顔にできやいすい「扁平上皮がん」などです。

がんの早期発見には、スキンシップをし、猫の全身を触ったり観察したりすることをおすすめします。お腹などをさり気なくなでながら、指に意識をおいてしこりの膨らんだ感触がないか確認しましょう。また、がん細胞の増殖によって起こる代謝の変化で、急激に体重が減少することもあるので、定期的な体重測定も必要です。

がんとは、しだいに大きくなったり、全身に転移したりして命にかかわる悪性の腫瘍のことです。人間同様に、体のあらゆる部分にできる可能性があります。

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