3人に1人が悩む国民病 頭痛 慢性と脳や頭の病気による頭痛の見分け方はdot
二次性頭痛とは脳の病気があると、頭の内の痛みを感ずる組織が、刺激されたり、引っ張られたり、圧迫されて、頭痛が起きます。このように二次性頭痛には、くも膜下出血や脳腫瘍(のうしゅよう)など「命の危険がある」病気が潜んでいることがあるので、「悪玉頭痛」といえます。悪玉頭痛は、マヒやボケを伴うなど、ふだんの頭痛と様子が違います。とくに「突然の頭痛」は、くも膜下出血の可能性があります。すぐに脳神経外科にかかりましょう。一次性頭痛とは二次性頭痛に対して一次性頭痛は「善玉頭痛」といえます。片頭痛と緊張型頭痛、それに群発頭痛が「善玉頭痛三兄弟」です。北里大学・坂井教授らの全国調査によると、慢性頭痛は成人の4人にひとりが悩み、頭痛全体では3000万人、片頭痛だけでも840万人いると推定されます。このうち病院で治療を受けている方は数パーセントに過ぎず、多くの方は自己流治療で頭痛をやり過ごしておられます。
群発頭痛は、目の奥がえぐられるような大きな痛みの出る頭痛です。たとえば、春先や秋口など季節の変わり目に集中して頭痛が起き、その後しばらくは症状がおさまるというサイクルが半年~3年周期で起こります。群発頭痛は20~40歳代の男性に多く見られ、結膜充血・流涙・鼻汁・発汗といった症状も合わせて現れる特徴があります。
緊張型頭痛は頭痛体操などで肩や首のこりをほぐすことが有効だ。長時間デスクワークを行う際には適度に休憩を入れ、ストレッチをして身体をほぐす。シャワーだけで済ませずに、ぬるめのお湯を張った湯船にゆっくり浸かるのもおすすめ。日頃から飲酒は適量に控え、休日はリフレッシュして精神的ストレスを改善する。片頭痛はチョコレートや化学調味料など、誘因となると考えられている食べものを控える。群発頭痛の群発期間中は禁酒する。
緊張型頭痛は、肩こりが原因となって起こる頭痛です。日常の生活でストレスが溜まってくると、自覚のない間に肩から首の後ろ、後頭部にかけて筋肉の張りが生じます。 この張りが長く続くと、後頭部から側頭部ににぶい痛みが現れます。
脳の病気などが原因となり起こる頭痛です。「くも膜下出血」や「脳出血」、「脳梗塞」などの脳血管障害が原因で起こる頭痛が、この二次性頭痛に分類されます。強い痛みの他に手足の麻痺やしびれ・痙攣や、激しい嘔吐、高熱などの症状を伴います。
日常に起こる頭痛は、主に風邪や二日酔いが原因となる。脳の病気によって起こる頭痛は、くも膜下出血・脳出血・髄膜炎・慢性硬膜下血腫などの疾患が原因に挙げられる。慢性頭痛の中で最も多いといわれる緊張型頭痛は10~50歳代の女性に多く見られ、主に精神的・身体的ストレスにより発生することから「ストレス頭痛」とも呼ばれている。片頭痛も女性に多く見られ、機序の解明はされていないが、女性ホルモンとの関与も示唆される。また頭痛の前に首や肩のこりを感じることが多く、肩こりは前兆でもあり、片頭痛の誘因でもある。群発頭痛は青年~中年男性に多く見られ、飲酒がその誘因となり得る。
片頭痛は30歳前後の女性に起こりやすく、生理や妊娠・出産がきっかけとなって片頭痛の症状が現れることもあります。その他、チョコレートやチーズ、ナッツの他、アルコ-ル類が症状を起こすきっかけになることもあります。
まず危険な頭痛がないかどうかを診察します。その上でどのタイプの頭痛かを診断し、適切なお薬を処方します。服用の仕方や頭痛の対処法を説明してくれます。つねにまちがった方向にいかないように、薬物乱用頭痛に陥らないように見守ってくれます。頭痛にお悩みの方・心配の方はぜひ受診してください。きっと頭痛が楽になります。
頭痛には複数の種類があり、大きくは「日常的に起こる頭痛」「脳の病気によって起こる頭痛」「慢性頭痛」の3つに分類される。さらに慢性頭痛は「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」の主に3つに分けられる。日本人の3人に1人が慢性頭痛に悩んでいるといわれるほど、多くの人が体験している頭痛だが、頭痛に悩む人のほとんどは医療機関を受診することなく、薬局で購入した薬を服用するなどして対処しているというデータがある。しかし突然の激しい頭痛にはくも膜下出血、だんだん強くなる頭痛には脳腫瘍など、重篤な病気が潜んでいる可能性があるので注意が必要だ。
脳の血管が膨らんでできたこぶ(動脈瘤)が破れて出血した状態で、これにより突然の激しい頭痛が起こります。
緊張型頭痛は疲れが溜まりやすい夕方から夜にかけて痛みが強くなる場合が多く、日常生活への影響も出てしまいます。対処としては内服薬やマッサ-ジ・運動など、肩や首の血行を良くしてあげることが大切です。
頭痛の症状をうまく表現し、医師に伝えるのは難しいものです。適切な治療を受けるために、受診の際は「受診メモ」を用意して、症状などを整理していくとよいでしょう。【受診メモの項目例】・最初の頭痛はいつごろから始まったか(痛む場所、痛み方、前兆や随伴症状の有無、それ以降の頭痛の頻度について)・現在の頭痛について(痛む場所、痛み方、前兆や随伴症状の有無、頻度など)・頭痛のとき、温めるのと冷やすのとではどちらが楽になるか・頭痛の最中に頭や身体を動かすとひどくなるか・頭痛の最中に光や音、においなどを不快に感じるか・家族や身近な親類に頭痛もちの人がいるかなど→あなたの頭痛をチェック!
生活リズム(食事・睡眠・仕事・休養)は規則正しく。緊張とリラックスのリズムをうまく組み合わせる。心身にゆとりのある生活スケジュールを。朝食も余裕を持って摂る。良質な睡眠をとる(片頭痛は取り過ぎると頭痛の起こる場合がある)、適度な運動を生活に取り入れる。ストレスのギヤチェンジは滑らかに。ストレスを貯めない。がんばり過ぎない。過労を避ける。休息を罪悪視しない。心おおらかに。取り越し苦労をしない。無用な心配は頭痛の敵。片頭痛の場合鎮痛薬は早めに飲もう。月10回以上鎮痛薬をのむ場合は医師に相談しよう。
頭痛は大きくは、明確な病気が原因となっていない慢性頭痛(=一次性頭痛)と、何か病気が元になって起きる頭痛(=二次性頭痛)の2つに分けられます。
どのようなタイミングでどのような痛みを感じるか、問診時に詳しく医師に伝えることが大切だ。命に関わる重篤な疾患が潜んでいる危険性もあるため、必要に応じてCTやMRIを用いた画像診断、血液検査や脳波検査などを実施する。今までに感じたことのない激しい頭痛が突然生じた場合は、くも膜下出血を発症している可能性もある。手足のまひやめまいなどの随伴症状がある頭痛が生じたら、脳腫瘍や脳血管障害などの疾患が疑われる。だんだん痛みが増す頭痛や、早朝から朝方にかけて生じる頭痛には脳腫瘍が潜んでいることも。こういった症状がみられる場合は、早急に医療機関を受診して適切に対処することが重要だ。
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