接客は お客さまという仲間を増やす接点作り アダストリアがスタッフの接客力磨きに力を入れる理由
最終大会はエリアマネジャーなど社内の責任者らが審査員となり、優勝者を決定。優勝者には「ベストオブプラチナ」という称号が与えられる。2020年は「エルーラ 新百合ヶ丘エルミロード店」の川崎万智子氏が受賞。続く「プラチナ」は2人、接客大会全体を通しては「シルバー」が約80人、「ブロンズ」を約350人が受賞した。
アダストリアが行っている「接客大会」は、全国約1,300店舗、アルバイトや正社員を含めた計1万4,000人に参加権利が与えられたロールプレイング形式の催し。支店マネジャーによる推薦などの条件をクリアした後、地方大会を勝ち抜くと「ゴールド」の称号が与えられたスタッフが最終大会への出場権利を得る。2020年は17人が対象となり、各自8分間の持ち時間のなかで接客技術を競った。
「スタッフによるスタイリング写真の投稿」「Instagramを通じたオンライン接客」「消費者のレビュー投稿促進」と大きく3つの施策を展開したことで、2020年3-5月期(第1四半期)におけるEC売上高は、前年同期比25.7%増の134億円となった。
こうして身についた高い接客技術は、新型コロナ感染拡大防止策として店頭をクローズせざるを得なかった期間で「オンライン接客」で生かされた。
「接客大会」では好評だったオンライン接客事例も紹介された。
受賞対象者には認証バッジが与えられる。多くのスタッフにとってこのバッジは「名誉の証」(アダストリア広報)といい、働くモチベーションにつながっているという。認証バッジは業務時間内に衣類につけ接客できる。
コロナ禍で店舗を閉めていた期間は、自宅からのインスタライブ配信を余儀なくされたが、これが思わぬ反響を呼んだ。アダストリアでは、インテリアなどファッション以外のブランドも展開している。もともとセンスが良いスタッフが多いこともあり、自社商品のお皿に盛り付けた料理など、自宅ならではのコンテンツが視聴者から支持を得たのだ。
人気ファッションブランド「niko and ...」「GLOBAL WORK」など30以上のブランドを展開するアダストリアは、全国約1,300店舗から選抜された店舗スタッフ17人による「接客大会」(ロールプレイング形式)の最終大会を、11月11日に東京本部で実施した。今年で3回目の開催となる。
審査は、アダストリアが独自に基準を設けている「購買心理8段階」に基づく接客スキルを身につけ、実現できているかがポイントになっている。多くのスタッフは接客大会に臨むため、この「購買心理8段階」を学びながら技術を習得していくという。
お客の愚痴に「しめた」と思う。濡れ手に粟で商品を売るチャンス - まぐまぐニュース!
会の冒頭であいさつした福田三千男代表取締役会長兼社長は、実店舗の必要性や接客の重要性を次のように説明した。
アダストリアでは、コロナ前からインスタライブなどのオンライン接客に取り組んできたが、コロナ禍でそれらを強化した。
2020/11/24 - 17:09お客の愚痴に「しめた」と思う。濡れ手に粟で商品を売るチャンス - まぐまぐニュース!
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