午前中の運動 は危険な場合も 睡眠
寝ている間に、いびきと共に突然呼吸が止まり、何秒かしてまた呼吸を再開することを繰り返します。体の中では血液中の酸素量が不足して、心臓や腎臓に大きな負担がかかります。また呼吸が止まることにより、苦しくて何度も目が覚めてしまい、睡眠不足で昼間眠気に襲われるという症状が現れます。運転をする方の居眠り運転の危険性が非常に高くなります。特に太っている、顎が小さい、下顎が後退している、鼻中隔湾曲など鼻の症状のある方に多く、年齢と共に筋肉が落ちてくると突然発症する場合もあります。
治療法としては、レム睡眠を減らす薬を使ったり、レム睡眠中の筋緊張を下げる薬を使ったりします。
睡眠に関連して起こる運動障害には、むずむず脚症候群、睡眠関連律動性運動障害などがあります。
眠っている間に起こる無意識の行動です。夜驚症と遊行症(夢遊病)があります。入眠後1~3時間ころに、睡眠中に突然叫んだり、泣いたり、怒ったり、歩いたり、走り回ったり、階段の昇り降りが1~10分間ほど続き、自然に治まり再び眠りにつく発作です。本人は何も覚えていないのが特徴です。原因は不明です。特に治療を必要としませんが、発作時に怪我をしないような配慮が必要です。脳の機能が成熟する思春期までには消失します。規則的な生活リズムで適切な睡眠をとることにより、症状が軽快します。
朝の時間帯にエクササイズを取り入れることで疲労が適度に蓄積され、夜に自然と眠くなるサイクルが整います。ぐっすりと眠れるため、睡眠の質の向上も期待できるでしょう。早寝早起きを継続すれば、規則正しい生活習慣への改善にもつながります。
この場合、体内時計を早めることが一番の解決法です。体内時計は、眼から入った太陽の光を認識することで朝を知る仕組みになっています。これを利用して、朝の一定時刻に、例えば午前7時になったら必ず朝日が顔にあたるように指導します。朝日が顔にあたるように窓際にベッドを移動することや、朝の一定時刻に家族が必ずカーテンや雨戸を開けることなども有効です。“後退”していた体内時計が徐々に“前進”し、眠る時刻も早まります。
何よりもまず規則正しい生活をして、十分に夜間の睡眠をとるよう心がけることが必要です。
3-2.眠る時間を遅らせるのも一つの手夕食を食べる時間が遅くなってしまったら、眠る時間を遅らせるのもよいでしょう。最低でも夕食と就寝時間は2時間ほど間隔を空けたいので、普段23時に寝ている人が22時に夕食を取ったのならば24時に眠るようにする、といった形です。多少睡眠時間が減ってしまいますが、その分睡眠の質も高まり、生活習慣病のリスクも減るため、そこまで気にしなくてよいでしょう。できれば次の日に早めにベッドに入れるとなおよいです。
環境要因では、24時間活動し続ける現代日本社会を背景に、夜型生活習慣の保護者の影響がある場合、塾・習い事・部活動などを頑張り過ぎて睡眠時間を削った場合、特定のものにのめり込み過ぎて睡眠時間を失った場合(ゲーム依存症など)、夏休みなどの長期休暇で遅寝朝寝坊の習慣がついた場合、学校での居場所を失い日常生活が不規則になった場合、これらのいくつかが組み合わさった場合などが挙げられます。
③ 時に子供で、いじめや不登校が引き金となり、睡眠相遅延症候群になってしまうケースが多く認められます。
現代の生活で、学生は試験やレポートなど、勤労者は夜勤や仕事の締め切り、時差地域への旅行や出張により睡眠時間帯が不規則になる機会が多いものです。例を挙げましたが、睡眠調節がうまく機能しない状態では、“身体活動や機能の低下”が生じてくるので注意が必要となります。
睡眠障害の中で最も多くみられるのが、不眠。寝つきが悪い(入眠障害)、眠ってから頻回に目覚めてよく眠れない(中途覚醒)、早く目覚めすぎて困っている(早朝覚醒)、休息感が欠如している(熟眠障害)、の4タイプがみられます。
学童期に多い睡眠時随伴症です。暴力的な動作を含むことはまれです。通常、夢体験は伴わず、速やかに目を覚まさせることが困難です。異常行動中の記憶は、ほとんどの場合はありません。通常は、1-2週の経過の中で自然に消失します。頻度や程度が著しく、ねぼけ中の危険が避けられない場合にのみ、薬物療法が必要となります。
こういう夜間睡眠のトラブルがあり、日中の調子がすぐれないなら『不眠症』です。多少夜間に目覚めてもその後すぐ眠れ、日中は全く元気な人、早く目覚めても散歩などをして楽しく暮らしている人は『不眠症』とはいいません。
病気の原因は体質要因と環境要因に大別され、互いに影響しあって発病します。睡眠障害も例外ではありません。
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