カメラを初めて買ってわずか5年 何気ない日常の異界を写しとる写真家・鈴木サトル〈dot.〉(AERA dot.)

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カメラを初めて買ってわずか5年 何気ない日常の異界を写しとる写真家・鈴木サトル〈dot.〉(AERA dot.)
[MARKOVE] 写真家・鈴木サトルさんが作品集『奈落』(日本写真企画)を出版した。鈴木さんに聞いた。[/MARKOVE]
[紹介元] AERA dot. – Yahoo!ニュース カメラを初めて買ってわずか5年 何気ない日常の異界を写しとる写真家・鈴木サトル〈dot.〉(AERA dot.)

カメラを初めて買ってわずか5年 何気ない日常の異界を写しとる写真家 鈴木サトルdot

フィルムカメラのプロが教えてくれる基礎知識。35mmカメラから大判カメラまで、フィルムカメラ初心者でも分かりやすく、スムーズに読み進められるコンテンツが充実しています。

ミラーレス一眼に関する用語やフォトグラファーへのインタビューなど、読んだ後の満足感の高い一冊です。カメラ女子向けのカメラ本ですが、男性が読んでも楽しくなるコンテンツが揃っています。

ミラーレスカメラの場合は、カメラの設定で「モノクロ」などを選ぶとビューファインダー内の画像がモノクロになり、被写体や景色がモノクロで眺められるようになります。一眼レフカメラの場合は、やはり「モノクロ」に設定してから、「ライブビュー」機能で液晶モニターに映像を写すことで、モノクロでシーンが確認できます。あらかじめモノクロで被写体に対峙することで、肉眼(カラー)では気づかないモノクロの落とし穴が見つかるというわけです。

カメラ初心者の中でも、トイカメラを使い慣れてきた肩におすすめな一冊。少しハードルの高い感じのするトイカメラですが「レシピ」のついたタイトルから興味をそそられます。

動物は鈴木さんがおススメするモノクロ向きの被写体のひとつ。皮膚のテクスチャや毛並みなど、凹凸を活かした作品が作り出せる。

「鈴木先生、モノクロ写真の基礎をみっちりと教えてください!」

子供の写真を撮りたいカメラ初心者のママ、パパにおすすめの一冊です。効率よく写真撮影の方法を学ぶことができ、急いで覚えたい人にも安心な教本になっています。

鈴木:モノクロ写真は、白から黒の階調(=濃淡)で表現された写真です。カラー写真と違い、色を使って表現することができません。「色」は被写体のもつ最大の個性であり、たとえば、バナナが黄色いか緑かで熟れ具合が分かったり、空の色で夕方なのか昼間なのかが分かるなど、色のもつ力はとても大きなものです。その色がなくても魅力的に見えるもの、それこそがモノクロで表現する意味のある被写体といえます。同じ写真をモノクロとカラーで比較しながら、解説が進みます。カラーの状態だと目立つ色の被写体でも、モノクロになると周囲の色に埋もれ、なにを写しているのか分からなくなってしまうものもあります。カラーの写真をモノクロにするだけで味わいというか、作品性が高まると思いがちですが、それはやはり、モノクロを意識した写真であることが重要です。カラーの作品が、モノクロでも作品になるとは限らないのです。

04【撮影のポイント1】光と影ここからが、モノクロ写真撮影の核心部。まずは、4つのポイントの1つ目、「光と影」についてです。これは主に、モノクロに向いているシーンの探し方に関わってきます。ちなみに、光とはモノクロ写真でいうところの白い部分(=ハイライト)、影とは黒い部分(=シャドウ)のこと。「光と影」を「白と黒」に置き換えると、モノクロ写真における意味合いがイメージしやすくなるかもしれません。鈴木:モノクロ写真は光と影の強弱のみで表現されるため、光の強さや角度、それによって変化する影の状態で印象が大きく変わってきます。たとえば、同じシーンでも影の長さが異なっていたり、別の角度に伸びていると、それはもう異なる作品になります。それくらいに、モノクロ写真において光と影は重要ということです。なので、モノクロで撮影するときは光と影があるシーンを意識する。つまり、ある程度メリハリのあるシーンを選ぶとより魅力的に写せるはずです。ただし、単に明暗差のあるシーンを写すだけでは不十分で、さらに「ハイライト」に着目してもらいたいとのこと。画面内に暗い部分と明るい部分があると、ひとの目は明るい部分に引かれやすいため、主題となる見せたい部分にハイライトを作るというわけです。主題としているのは新幹線(ハイライト部分)。暗い中で主題と線路に目が向くため、色を使わなくてもなにを見せたいのかをしっかりと伝えることができる。光と影がハッキリしていないシーンは、モノクロで撮影すると印象が弱くなりがちです。それは下の写真からも明らかで、「ハイライトがもっと白ければ視線が向くはず」という鈴木さんの解説どおり、もの足りない印象を受けます。それでも、画面内にある白い部分に目が向くことは確かです。「光と影」があるシーンで、主役に目が向くように「ハイライトを意識」した画作りをする。これが、モノクロ向きのシーンを印象的に写す第一歩といえそうです。「どちらかというと失敗に近い」と前置きして見せてくれた写真。テーブルの白が際立つようにメリハリのある画作りができれば、より印象的になるという。

光と影がハッキリしていないシーンは、モノクロで撮影すると印象が弱くなりがちです。それは下の写真からも明らかで、「ハイライトがもっと白ければ視線が向くはず」という鈴木さんの解説どおり、もの足りない印象を受けます。それでも、画面内にある白い部分に目が向くことは確かです。「光と影」があるシーンで、主役に目が向くように「ハイライトを意識」した画作りをする。これが、モノクロ向きのシーンを印象的に写す第一歩といえそうです。

ちなみに、逆光や半逆光というと「太陽に向かって撮る」というイメージを抱くかもしれませんが、「手前に影が出る撮り方」と考えると、鈴木さんの解説がより分かりやすくなります。もちろん、画面に太陽を入れた逆光のシーンもかっこいいモノクロ写真になります。でも、画面に太陽などの光源が含まれず、奥から射す光で写すだけでも立体感のあるモノクロ写真にすることができます。

本格的にフィルムカメラを使いこなしたいというカメラ初心者におすすめの一冊。本当にできるかな?という不安を抱える方にも親切に解説してくれているので撮るだけでなく修理にもはまってしまうかもしれませんよ。

カメラについて疑問を持つ時に思う「なぜそうなるのか」や「仕組みがわからない」などの悩みに応えてくれる本です。基本的な知識から、カメラを持つことに対しての意識も変えてくれます。

というところです。もちろん、 この3つの良さを実感するには選び方も大切です。文章がずらりと並んでいるものよりも、ポイントをまとめた見やすいデザインの本や、テクニックばかりでなく基本の綺麗な撮り方が書かれている本がカメラ初心者にオススメです。

持ってるだけでテンションが上がる、カメラ女子向けの教本。人気雑誌「女子カメラ」の総集編ということもあり、大事なポイントがまとめられていてお得感もあります。

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