巨人の規格外ルーキー 秋広優人 は大成するか
秋広は身長2メートルで、足のサイズは32センチ。あまりの大きさに、1軍の先輩たちは身長を比べたり、足の大きさを比べたりと、代わる代わる秋広に近寄ってコミュニケーション。昇格初日から、いきなり注目を集めた。
二松学舎大付出身で、巨人のドラフト5位ルーキーの秋広優人選手が、高校卒野手としては異例となる、1年目の1軍キャンプに昇格した。
ピッチング以上に輝きを放っていたのが、バッティングだ。相手投手も当然。秋広を厳しくマークしていた。第1打席ではいきなり死球を受けたものの、第2打席と第4打席ではツーベースを放ち、4番としての役割をしっかり果たした。
まだまだ底の見えない秋広選手の、今後の活躍が注目される。
《史上15人目なるか》2リーグ制以降、高卒野手の開幕先発出場は19年の藤原(ロ)まで14人だけ。秋広(巨=二松学舎大付)が開幕スタメンなら15人目で、巨人では59年の王貞治以来62年ぶり2人目の快挙となる。また、ドラフト制以降では7人目となるが、過去6人の指名順位を見ると、5人が1位もしくは1巡目で、残る1人は4位(66年飯田幸夫=近鉄)。秋広は5位となっており、最も低い順位での高卒野手開幕先発となるがどうか。
巨人からドラフト5位で指名された二松学舎大付の秋広優人内野手(18)が22日、都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金3500万円、年俸540万円で仮契約を結んだ。
巨人のドラフト5位・秋広優人内野手(18=二松学舎大付)が23日、ヤクルトとの練習試合で実戦初長打となる2本の二塁打を放った。原辰徳監督(62)の指導で打撃フォームを改造。対外試合では初マルチ安打と初タイムリーをマークし、勝利に貢献した。身長2メートルの規格外ルーキーが、高卒新人では1959年の王貞治以来62年ぶりとなる巨人史上2人目の開幕スタメンへ挑む。
ここまでのキャンプ、紅白戦、練習試合を見ていても、目立つのが体の使い方の上手さだ。190cmを超えるような大型選手の場合、長い手足が諸刃の剣となって上手く使いこなせないことが多いが、秋広はどのコースに対してもスムーズにバットを振り出すことができているのだ。
この日は福岡ソフトバンク、東北楽天、千葉ロッテ、巨人、広島、東京ヤクルトの6球団のスカウトが視察し、東北楽天の鷹野スカウトは「楽しみな素材なのは間違いない」と話した。
試合後、秋広は目の前が開けたような気分だった。「2本出て凄くありがたい。原監督からアドバイスをいただいてからヘッドの出が良くなった。インパクトまで強くスイングすることができた」。沖縄2次キャンプでは1軍の壁に直面し、実戦4試合で11打数1安打だったからだ。
巨人はドラフト会議で指名した選手の入団発表を行った。選手の推定年俸、背番号、プロでの活躍する姿の予想などをします。
この打席を見て、決して体の大きさやパワーだけではなく、技術的にも確かなものを持っているということがよく分かった。走力をみると、二塁到達タイムは8.2秒台であれば十分速いと言われているなか、秋広のタイムは8.12秒をマークしている。一塁までは少し流して走っていたが、ベースを回ってからの加速は素晴らしいものがあり、最初から全力で走っていれば、7秒台を楽に叩き出すだけの脚力も備えている。
ドラフト5位で指名した巨人も、原監督が「左の大砲になってほしい」と話し、内野手としてプレーしていくことが決まった。秋広投手は「大きい体を生かしたフルスイングや、飛距離を見てもらいたい」と意気込みを見せた。
今後の課題となると、やはり体作りということになってくる。球団が発表しているプロフィールによると、体重は95kgとなっているが、身長を考えるとまだまだ細く見える。また、プロで一年間戦う体力もこれから当然必要になってくる。ただ、そんな課題はプロ入りした選手であれば誰でも抱えているもので、それ以上に将来に対する期待感は大きい。近い将来、不動の中軸としてチームを牽引する、文字通り“進撃の巨人”のような存在に成長してくれることを期待したい。
巨人はスタッフ会議を行い、ドラフト1位ルーキーの平内龍太投手と、4位の伊藤優輔投手が1軍キャンプスタートとなった。また、ドラフト3位ルーキーの中山礼都選手を原監督が絶賛した。
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