なぜ猫に「慢性腎臓病」が多いのか? かかりやすい猫や症状(ねこのきもち WEB MAGAZINE)

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なぜ猫に「慢性腎臓病」が多いのか? かかりやすい猫や症状(ねこのきもち WEB MAGAZINE)
[MARKOVE]「慢性腎臓病」は猫、なかでも特にシニア猫に多い病気です。1度発症するとゆるやかに進行するため、長い付き合いになるのもこの病気の特徴。特にかかりやすい猫や、飼い主さんにも気づきやすい症状などを知っておき[/MARKOVE]
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なぜ猫に 慢性腎臓病 が多いのか

「慢性腎臓病」は猫、なかでも特にシニア猫に多い病気です。1度発症するとゆるやかに進行するため、長い付き合いになるのもこの病気の特徴。特にかかりやすい猫や、飼い主さんにも気づきやすい症状などを知っておきましょう。

残念ながら慢性腎臓病は治る病気ではないので、生涯のケア・治療が必要となります。

慢性腎臓病の症状が出るのは、腎臓が66%以上機能しなくなってから。しかしそれからでも、腎臓病の療法食や飲み薬、補水液、皮下輸液(点滴)などで、症状の進行をゆるやかにする治療ができます。中には、動物用の血液透析装置を導入している動物病院も。

飼い主さんが気づきやすい症状として、水をよく飲むようになることが挙げられます。急に普段の1.5倍以上飲むようであれば、慢性腎臓病などの病気を疑いましょう。また、尿量や回数が普段の倍以上になり、水のように薄いおしっこが出ている場合も要注意です。

よくわかる腎臓病、腎臓病を正しく理解するために生活習慣と慢性腎臓病(CKD)慢性腎臓病(CKD)をご存じですか?

この「多飲多尿」は他の症状に比べて早期に出てくる症状です。この頃には食欲もあり、元気に見えることが多いので症状を見落しがちです。「食欲がない」「体重が減った」というような目立った症状が現れる頃にはすでに重症ということが多いです。

腎臓の組織は一度壊れると元に戻ることはありません。慢性腎不全の治療は、残された正常な組織を守り、病気の進行をできるだけ抑えて、症状を緩和することが目的となります。

慢性腎臓病の症状が出るのは、腎臓が66%以上機能しなくなってから。しかしそれからでも、腎臓病の療法食や飲み薬、補水液、皮下輸液(点滴)などで、症状の進行をゆるやかにする治療ができます。中には、動物用の血液透析装置を導入している動物病院も。少しでも早期発見につなげるため、小さな変化を見逃さないよう、まずは日頃から愛猫の飲水量やオシッコの量、色などをチェックする習慣を。少しでも様子がおかしいと感じたら、すぐにかかりつけの獣医師に相談してください。

長い間使った機械が壊れてしまうように、動物の体内にある臓器も、長い間使うと壊れていきます。具体的には、脳、心臓、肺、肝臓、消化管…などですが、特に大病もしないで長生きしてきた猫は、ほかの臓器に比べて腎臓の壊れが目立ってきます。ひとたび慢性腎不全と診断されると、残念ながらそれは『不可逆性』です。つまり、治る見込みはなく、病状は進行していくのみということです。

猫は普段から水を飲む量が少ないため、腎臓に負担がかかりやすく、慢性腎不全になりやすいとされています。年齢に関係なく発症しますが、7歳頃から増加し、10歳以上になると発生率が急増します。こんな症状は要注意!!

第11回 獣医さんが教えてくれる「ネコの慢性腎臓病」

腎臓の組織は一度壊れると治療をしても元には戻りません。慢性腎不全は治る病気ではありませんが、治療によって病気の進行を遅らせ、辛い症状を取り除くことができます。そのためには早期発見・早期治療が非常に大事です。

尿細管機能が傷害されてくると、その周囲に炎症性の細胞や炎症性の線維やらが出てきます。そうすると、その炎症は糸球体の方まで波及していき、結果的に腎臓の機能がやられ慢性腎臓病となります。慢性腎臓病を完全に直す方法は、まだ、知られていません。ヒトでも、腎臓病は同じく根治療法はなく、人工腎臓(血液透析法)に頼ったり、腎臓移植をしたりしています。ネコの場合も、人工腎臓もあれば、腎臓移植も可能な時代になってきていますが、やはり、保険制度のない獣医療の場合、血液透析を続けていくお金の問題、または、移植する腎臓の提供先(ドナー)の問題が大きくなり、必ずしも現実的な治療法にはなっていません。やはり、「いくつまでも元気で長生き」を実践するには、慢性腎疾患も早いうちに診断し、病気が進行しないように管理してやるのが肝要だと思います。

慢性腎不全は病気がかなり進行してからでないと症状が出にくいため、健康診断などで定期的に検査をすることが早期発見・早期治療につながります。少なくとも年に1回は健康診断を受けるようにしましょう。

猫の慢性腎臓病は高齢になればどの子も発症する可能性がある病気です。

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